vol.18 子ども医療費助成制度
子ども医療費助成制度
子どもは親が目を離した瞬間、もしくは目の前でも一瞬の出来事のようにケガをしてしまいますよね。幼稚園・保育園・小学校と集団生活に入ると風邪をひいたり、何らかのウィルスに感染したりと心配ごとも増えます。
もう8年位前の話ですが、それは大阪へ帰省中のお盆真只中でした。2才になり、ようやく走り回れるようになった三男は、従兄弟が大勢いて嬉しいのか、また環境が変わったこともあってか、広くない実家のリビングを走り回っていました。その姿には細心の注意を払っていたのですが、私の目の前、ほんの1メートルくらいでしょうか。こけてしまい、テレビ台の角に目の下1センチ辺りをぶつけ、大泣きして私の方を振り返ると、相当な量の流血でした。
青ざめ慌てる私に、家内が颯爽と飛んできては冷静に対応し、流血を止め、私の妹達とお盆休み中に診察してくれる病院を冷静に探し、救急病院に走った記憶が今でも鮮明に残っています。
こんな時、男はだらしないですよね。家内は慌てず、落ち着いて三男のケアをしてくれた、その時のことは今でも頭が上がらない過去です。(笑)
ケガをした時、病院にかかった時、いったいどれくらい医療費がかかるのでしょうか。
住んでいる市区町村により異なりますが、子どもが生まれてから一定期間医療費は公的医療の対象(ご加入中の健康保険)の治療であれば、入院しても医療費はほとんどかかりません。(一部地域では一部負担をする必要があります。)
- 市区町村から乳幼児・子ども医療証を支給されている場合:医療証を提示すれば医療費を全く支払わず完了します。
- 支給されていない場合:一旦その場では医療費全額を支払い、住んでいる市区町村に申請することにより後日戻るものがあります。
医療証を支給されていて、住んでいる地域(都道府県内)の病院で診察したのであれば医療証の提示で完了しますが、他の都道府県にいる時に起こった病気やケガの場合は、その場で一旦全額支払い、帰宅後に市区町村に乳幼児・子ども医療費助成の申請をすれば後日戻ります。お盆帰省中の三男の医療費はこのケースでした。
助成対象期間
私が住む地域では
・乳幼児医療証(0才~6才達成の3月末まで)
・子ども医療証(6才達成の4月~15才達成の3月末まで)
が、子どもひとりひとりに支給されます。
毎年9月下旬に(10月から有効の)新医療証が郵送されます。
助成の範囲
・病院等で健康保険の対象となる診療又は投薬を受けたときに支払う医療費の自己負担分
・入院時食事療養標準負担額
但し、健康診断、予防接種*、差額ベッド代、薬の容器代、特定療養費、日本スポーツ振興センター災害共済給付制度の対象医療費は対象外となります。
*予防接種:市区町村から指示・指導される定期予防接種は無料です。
助成の対象
住んでいる市区町村の健康保険に加入している0才から一定期間で、以下を除きます。
・生活保護の受給者
・児童福祉法に規定する施設(措置)入所者(母子生活支援施設、保育所・知的障害児・肢体不自由児などの通園施設を除く)
・里親又は、小規模住居型自動教育事業を行う者に委託されているかた
出生届と同時に、引っ越しなど移転した場合には転入日から3ヶ月以内に市区町村に申請して下さい。
また市区町村により、収入による助成制限がありますので、詳細はお住まいの市区町村にご確認下さい。
日常に起こる子どものケガや病気でお金の心配をする方は余りいらっしゃらないとは思いますが、隣町でこの制度が充実していることを知っていれば、そこで新居を構える、引っ越しをする時の条件の一つとして捉えることもできるかと思います。
私の住む地域でも中学卒業まで医療費の負担をしないで済むことは大変有難いです。
この制度を理解し、少しでも安心して子育てに専念していいだけたら幸いです。